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認知症にならないための食事は?



 痴呆症と言われていた認知症は、今や40 0万人、認知症になるかもしれないリスク群を入れると、その倍とも言われています 。現在、認知症は、1000万程の人が、認知症およびリスク群ではないでしょうか。我々が言う、リスク群とは、一般に、MCI (Mild cognitive impairment) 軽度認知機能障害)と言われ、4年後には約半数が認知症へ移行すると報告されている人達です。世界は、今このMCI群をいかに認知症へ移行させないかとの大問題に取り組んでいます。我が国でも、ようやく取り組み始めたようです。 では、いかにしたら認知症への移行を防げるか? 私の独断ですが、食に関して3つのヒントを述べます。


1:抗酸化物をとろう(梅干し、タマネギ、レンコン、ニンニク等)

2:腹八分にしとこう(貝原益軒の養生訓を読もう)

3:日本食を食べよう(日本人の文化です)

まず、1ですが活性酸素などのフリーラジカルは、ストレス、過労、睡眠障害、過激な運動、過食等で酸素の消費で発生・蓄積 されます。この悪人(活性酸素等)が溜まると、脳が重大な損傷を受け、認知症等の多くの病気になります。悪人(活性酸素等)に よる*脳の神経細胞の死(認知症?)から脳を守る物質(抗酸化物質)を摂取するのです。多くの食べ物がありますが、私の好き な物は、梅干し、レンコン、ニンニク、タマネギ等です。歯が無い人は、レンコン摺りで。 前回、梅干しの効用と認知症の人は食べない人が多いと報告しました。今回は、上にも述べましたように、認知症では無いが認 知症になるかもしれない人をリスク者とし、ADAS-Cognitionの10単語想起課題で記憶力を精査しました。リスク者で、ほぼ毎 日(週に4日以上)梅干しを食する人は、食べない人や少ない人(週に1日以下)より記憶力が有意に良い、すなわち認知症では無い とも考えられます。すなわち、*認知症になる危険の強い人は梅干しを食べる こと*を薦めます。高血圧の人は、かかりつけ医と相談してください。可能なら


夏バテ予防に枝豆


今年は5月から暑い日が続き早くも夏バテ気味の方も多いのではないでしょうか。 今回は夏バテ予防におすすめの食材「枝豆」のお話です。 そもそも枝豆とは大豆の未熟豆のことを指し、豆と野菜の両方の栄養成分を含んだ緑黄色野 菜です。たんぱく質、脂質、ビタミン類、カルシウム、鉄分、食物繊維等多くの栄養成分をバラ ンス良く含んでおり、大豆には含まれていないビタミンCを含むことも大きな特徴です。 暑い夏は食欲が落ちたりさっぱりした麺類が食べたくなり栄養がどうしても糖質に偏りがち です。枝豆はビタミンB1を多く含んでいるので糖質の代謝を助け、疲労物質をとり除き夏バ テを防いでくれます。また枝豆のたんぱく質に含まれるメチオニンにはアルコール解毒作用が あり同じ作用のあるビタミンB1、ビタミンCと連携しアルコールから 肝臓を守ります。ビールに枝豆とはよく言いますが理にかなった組み合わせ。

減塩梅干し、蜂蜜梅干しなどを1個でも。

2 は 、貝 原 益 軒 が 唱 え た 事 で す( こ の ま ま の 言 葉 で は な い が )。貝 原 益 軒 は、寛永7年生まれで、『養生訓』を書き、『珍味の食にたいするとも、八九分に して止むべし』と説き、最近の研究では、摂取カロリー制限で寿命遺伝子が働 き寿命が延びる事が言われています。「養生の要は自らを欺くことを戒めて、 よく忍ぶにあり」。ぼけたくなかったら、一度は『養生訓』を読んでみては!

3 は 、朝ご飯はちゃんと食べ、週に3 ~ 4 日は 日本食を薦めます。梅干しは、パンやスパゲッテイーとは戴きませんよね? 日本は、神の世から、すば らしい食文化があります。朝は、梅干しにメザシをよく噛んで。温かいみそ汁

(里芋入り?)、とキュウリの一夜漬け、*幸せです*。 益軒は、説いています、幸せな食を腹八分ほど!!


精神保健指定医 森田喜一郎先生著


経歴

久留米大学認知症疾患医療センター 前所長 久留米大学高次脳疾患研究所 前教授 日本精神神経学会 専門医・指導医 日本認知症学会 専門医 日本老年精神医学会 専門医

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